コラム COLUMN
犬の皮膚炎って、どんな症状?原因と対策を解説
こんにちは。
京都市北区北大路の「みそのばし動物病院」です。
わんちゃんが、前足や後ろ足でしきりに体をかいてはいませんか?
もしかしたら、皮膚炎が原因のかゆみかもしれません。
たとえば、毛に覆われているわんちゃんの場合、皮膚表面の変化には気づきにくいものです。
今回は、犬の皮膚炎の症状と原因についてお話ししましょう。
犬の皮膚炎は、さまざまな症状があらわれるものです。
皮膚炎の主な症状として以下があげられます。
症状その1:前足や後ろ足でからだをしきりにかく
症状その2:壁や地面にからだをこすりつける
症状その3:毛の薄いお腹や足の付け根などに赤い湿疹やかさぶたがある
症状その4:毛がべたべたしたり、ふけや抜け毛が増える
わんちゃんに、どれかひとつでも思い当たる場合は、からだ全体を念入りに確認してあげてください。
命にかかわることはありませんが、皮膚炎は激しい痒みを伴う場合が多いため、早めの受診がおすすめです。
犬が発症しやすいと言われる皮膚炎の原因として以下があげられます。
● 細菌の感染による皮膚炎
犬の皮膚には、もともと「常在菌」と呼ばれる菌があります。
免疫力の低下などで常在菌が増殖し、皮膚炎を引き起こすのです。
ブドウ球菌による膿皮症(のうひしょう)があげられます。
● カビやダニによる皮膚炎
糸状菌が原因の皮膚糸状菌症やマラセチア菌が原因のマラセチア菌症は、真菌による皮膚炎です。
真菌とは、常在菌と同様に健康な犬でも皮膚に存在しているカビの一種です。
他にも、ダニやノミ、シラミなどの寄生虫による皮膚炎もあります。
わんちゃんを介して飼い主さまも感染する可能性が高い皮膚炎のため、特に注意が必要です。
● ストレスによる皮膚炎
ストレスが原因で、皮膚炎を発症する場合もあります。
たとえば、アトピー性皮膚炎は、ダニやハウスダストのほかにストレスも原因のひとつと言われています。
皮膚炎を予防するためには、わんちゃんにとって、ストレスのない穏やかな生活も大切です。
犬の皮膚炎には、塗り薬や抗生剤の投与はもちろん、薬用シャンプーや薬湯などでも症状が改善するケースも。
皮膚炎の症状がすすむ前に、早めの治療がもっとも重要なポイントです。
みそのばし動物病院では、わんちゃんの皮膚炎の症状にあわせた最適な治療法を提案させていただきます。
わんちゃんの皮膚炎でお困りのことがあれば、なんでもご相談ください。
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