コラム COLUMN
災害や迷子で家に帰れない犬猫たち……マイクロチップの名札をつけませんか?
こんにちは。
京都市北区北大路の「みそのばし動物病院」です。
台風や大雨などの災害時をふくめて、なにかの拍子に迷子になって家に帰れない犬や猫が増えています。
環境省の報告によると、2020年4月1日~2021年3月31日の1年間で所有者不明となった犬・猫は、7万2433体にものぼり、そのうち約3分の1が、やむを得ず殺処分となっています。
けれども、もし、マイクロチップが埋め込まれているわんちゃんやねこちゃんであれば、迷子になってもすぐに探し出すことができます。
今回は、犬や猫の首のうしろに直接埋め込むマイクロチップについてお話しします。
マイクロチップとは、わんちゃんやねこちゃんの首のうしろに埋め込む電子タグです。
わんちゃんやねこちゃんの首輪に着ける迷子札の電子版と言えば、わかりやすいかもしれません。
マイクロチップは、長さ8mm~12mm、直径2mmの小さな円筒形で、アンテナと飼い主情報がわかる個々の識別番号を記録しているICを内蔵しています。
動物病院にある専用のリーダーを使用して、ICに登録されている15桁の識別番号を読み取るのです。
識別番号では、事前に登録されているわんちゃんやねこちゃんの飼い主情報がわかります。
電子版の迷子札であるマイクロチップは、わんちゃんやねこちゃんとまんがいちにも離れ離れになってしまった時に備える最適な方法と言えるでしょう。
わんちゃんやねこちゃんのからだのなかに、異物である電子タグを埋め込むことに不安を感じる方もいるのでは。
マイクロチップは、からだに負担のない安全な素材でできており、副作用の心配はありません。
電池交換の必要がなく、一度埋め込むと一生にわたって使用することができます。
マイクロチップの埋め込みは、専用の注入器によって動物病院のみで行えます。
毎年接種している予防注射のように、あっと言う間に終わるので安心してください。
ただし、注入する際に多少の痛みがありますので、心配な方は動物病院に相談してみるとよいでしょう。
近年増加している災害では、飼い主のわからない犬や猫が保護される傾向が高くなっているそうです。
ちょっと目を離したすきに、そばを離れてしまって行方がわからないというケースも。
大切な家族であるわんちゃん、ねこちゃんをすぐに探しだすために、マイクロチップの埋め込みを検討してみてください。
みそのばし動物病院は、マイクロチップの埋め込みに対応している動物病院です。
マイクロチップに関する疑問や質問などお気軽にご相談ください。
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