コラム COLUMN
愛犬の散歩中にも感染!?フィラリア予防接種で不安を解消
こんにちは。
京都市北区北大路の「みそのばし動物病院」です。
フィラリア症は、寄生虫のフィラリアによる感染症ですが、蚊に刺されることで感染します。
毎日のお散歩でいく公園はもちろん、道を歩いていても、知らないうちに蚊に刺されるケースは少なくありません。
万が一、わんちゃんがフィラリア症に感染してしまうと、大がかりな外科手術が必要になるケースもあり、治療が難しい病気と言えます。
今回は、フィラリア症の感染経路と予防する時期についてお話しします。
飼い主様のなかには、「うちのこ、お散歩は短い時間だし、ほとんど室内で過ごしているから大丈夫」と安心している方もいるのでは。
蚊は、種類を問わず国内のどこにでも生息しており、屋外だけでなく室内にも侵入します。
特に、暗い場所や湿気の多い場所は注意が必要です。
ミクロフィラリアと呼ばれる幼虫がいる蚊に刺されると、血管のなかで成虫へと成長しながら心臓や肺動脈にまで到達していくのです。
フィラリアの成虫は細長い糸状をしており、メスの体長は実に28㎝にもなります。
成虫になる前の幼虫のうちに、早期発見することが重要です。
フィラリア症の初期症状として、乾いた咳や元気がなく動きたがらないといった特徴があげられます。
症状がすすむと、呼吸困難や貧血、喀血や腹水など命の危険を伴うケースも少なくないため注意が必要です。
フィラリア予防薬は、わんちゃんの体内に侵入したフィラリアの幼虫を成虫になる前に駆除する効果がある薬です。
投与のタイミングは、蚊の発生する時期の1カ月前から蚊の発生がなくなった1カ月後まで、月に1度が一般的です。
蚊の発生時期は、お住いの地域によって異なりますので、動物病院に相談してみるとよいでしょう。
フィラリア予防薬には、錠剤タイプやチュアブルタイプのほかに、薬剤をたらすスポットタイプや一度の接種で予防効果が期待できる皮下注射があります。
わんちゃんの性格や体質によって、最適なフィラリア予防薬を選んでください。
フィラリア予防薬の投与を開始する前に、わんちゃんがすでにフィラリアに感染していないかの事前検査がおすすめです。
万が一、体内に大量の幼虫がいた場合に、予防薬によってショック症状を引き起こす可能性があるためです。
みそのばし動物病院では、わんちゃんの健康チェックを含めた事前検査を徹底したうえで、フィラリア予防薬を処方しています。
大切な家族であるわんちゃんを、フィラリアの脅威から守ってあげてください。
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